「授業へのレーザー加工導入」は、幼稚園から高校3年生まで3段階に分かれているカリキュラム例をご提案するものです。
本カリキュラムは、幼稚園から小学校3年生まで、小学校4年生から中学校2年生まで、中学校3年生から高校生までを対象としており、すべて合わせると、29コース用意されています。各コースには、それぞれデザインファイルが用意されており、教師が迅速かつ楽に魅力的な授業を考えられるように支援することを目的としています。
No.20 カーフベンドボックス
カーフベンディングとは、曲げられるように素材にいくつもの溝を入れることです。ここでは、レーザー加工機を使用してカーフベントボックスのデザインを作成する方法を学びます。材料の特性や設計における精度の重要性、公差や測定スキルについても学ぶことができます。
※ 設計には MakerCaseというウェブツールを使用しています。このツールは日本語選択できます。
用意するもの
・MDF
No.20 カーフベンドボックスのデザインファイルNo.21 テッセレーション
テッセレーションとは、パターンを継続するためにあらゆる方向にタイルを張ることができる形状です。ここでは、テッセレーションを学び、レーザー加工機を使用して実際に作ったデザインをカットします。
※ テッセレーションについては、「日本テセレーションデザイン協会」、「Tessellation Mania Art Lesson for Kids」などを参照するかネット検索ください
用意するもの
・ポリウッド、MDF、段ボール、厚紙のいずれか
・鉛筆(必要に応じて)
・はさみ(必要に応じて)
No.22 紙のパッケージ
生徒は、平面のものを折り曲げることで、幅や高さ、厚さなどを考慮して立体にすることを学びます。ここでは、厚紙での箱を考案、平面図をレーザーカットし折りこむことで蓋付きの箱を作っています。
用意するもの
・レーザーカット用の厚紙
・組立用のテープ
・ものさし、ノギスのいずれか(必要に応じて)
No.23 最強の橋をデザインする
チームに分かれて限られた材料で橋を設計しチームごとに競い合います。生徒は、クラスで最も強い橋を設計するために、何度も設計を繰り返すことで反復設計し改善することの重要性を学びます。
用意するもの
・決められたサイズの段ボール
・組立用の接着剤、ホットメルトのいずれか
・鉛筆、紙(必要に応じて)
・ものさし、メジャーのいずれか(必要に応じて)
No.24 夢の家をデザインする
生徒は、自分が望む夢の家を設計し、模型を作るために切り出すレーザーカットファイルを作成します。平面を立体にするだけでなく、レイアウトや動線も大事な要素になります。
用意するもの
・レーザーカット用の段ボール
・組立用の接着剤、ホットメルトのいずれか
・ものさし、メジャーのいずれか(必要に応じて)
No.25 車のデザイン
チームに分かれて限られた材料で車を設計します。生徒は、クラスで最も効果的な(坂を転がして一番遠くまで行くなど)車を設計するために、何度も設計を繰り返すことが奨励されます。
用意するもの
・決められたサイズの段ボール
・組立用の接着剤、ホットメルトのいずれか
・鉛筆、紙(必要に応じて)
・車軸用のストロー
・ものさし、メジャーのいずれか(必要に応じて)
No.26 アクリルLED
生徒は、一般的な砲弾型LED を使用して、アクリル彫刻部分を照らすランプ(間接照明のようなもの)を設計します。生徒は、彫刻部分のデザインや形の設計、スタンドを作ることで最終形態を見越したデザインを学びます。
用意するもの
・透明系のアクリル板
・白、青、青緑などの3Vに近いLED
・3Vボタン電池
・はんだセット(あれば)
No.27 看板をデザイン
生徒は、デザイン思考プロセス( 共感、定義付け、概念化、試作、テストのプロセス)を用いて、学校をより良くするための看板を考えます。ニーズから生み出したデザインは、最終的な模型を作る前に試作品を作ってテストします。
用意するもの
・木板、アクリル板のいずれか
・接着剤(必要に応じて)
・鉛筆、紙(必要に応じて)
No.28 新しい材料素材を探る
チームに分かれてレーザー加工を行ったことのない材料素材を使用したプロジェクトを1から考えます。生徒は、その素材をカットする際の安全性を調査し、材料に関連するレーザー加工の速度とパワーを決定するためのテストを実施し、最終的にプロジェクトを完成させます。
※ 有害物質がでる危険物などは選択しないようにします
用意するもの
・新しい材料素材(無害なもの)
・接着剤(必要に応じて)
・鉛筆、紙(必要に応じて)
No.29 問題を解決する製品
生徒は、世の中に存在する問題を探し出して特定し、レーザー加工機を使ってそれを解決するための製品を試作します。ここで大事なのは、問題は大きくても小さくてもよく、試作品は効果的に伝えることができる限り、完成度は低くても構わないということです。
用意するもの
・必要なものすべて