CerMark LMM-14
CerMark LMM-14は、Vibrantz Technologies(旧Ferro Corporation)の販売する、メタルコーティングスプレーです。
このスプレーを金属に吹き付けてレーザー加工を行うと、金属にマーキングを行うことが出来ます。
ステンレススチール、メッキ、アルミニウム、チタニウム、銅、ニッケル、その他金属でご利用頂けます。
ラッカー加工や何か表面加工されている金属や、対応金属でも加工出来ない物もございます。
Beam Studioに金属の設定は入っておりますが、種類によって出力や速度を調整してお試しください。
1. LMM-14を利用する前に
重要:利用する前に、必ず缶をよく振ってください。中に入っている撹拌用のボールを2分くらい動かしてください。しっかりと混ざっていないと、ノズルつまりや噴射不良を起こします。
利用時の温度は20度から30度位が最適です。
2. LMM-14を利用する
スプレーする対象物の表面を拭き取り、ゴミやホコリ、オイルが付いていないようにします。
対象物から20cmから30cm離してところから、スプレーします。ボタンはしっかりと押して噴射してください。平らな薄いコーティングになるように吹き付けます。対象の箇所を2回吹き付ける感じでコーティングします。
コーティングが厚すぎると、その分強いレーザーでの加工が必要になります。LMM-14が薄く平らにコーティングされることが重要になります。慣れるまで多少練習が必要になるかもしれません。
一本で900sq/in(約5800平方cm)程度まで塗布することが出来ます。
CerMark製品は、換気が良く、スプレーを使用しても大丈夫な環境でご利用になるようにお願い致します。
3. 乾燥させる
スプレー噴射後は、LMM-14を吹き付けた場所が乾燥するのを待ちます。約2分程度で乾燥します。ヘアードライヤーやヒートランプを使えば、より早く乾燥させることが出来ます。
4. レーザーカッターで加工する
beamo/Beamboxであれば、Beam Studio内に金属のモノクロ彫刻の設定がありますが、金属により細かい設定が異なります。
テストを行いながら、お手元の金属に合った設定で加工をお楽しみください。
LMM-14はグレーのパウダースプレーで素早く乾燥し、作業終了後には簡単に洗い流すことが出来ます。スプレー後はあまり表面を触らず長時間放置せずに加工を行ってください。加工後はその簡単な工程とは裏腹に、しっかりと定着しているので触っても加工部分が消えたりしません。
水に濡らしても大丈夫なものに関しては、水で洗うか水を含んだスポンジなどで拭うことが出来ます。それ以外のものに関しては、湿らせて布などで優しく拭き取ります。
5. LMM-14の保管
50度以上になる場所には保管しないでください。高温にならない暗所で保管をお願いします。
エアゾールスプレー内には、固形と液状のものが混ざった状態になっています。ある一定期間スプレーを利用しないと固形と液状のものが分離し、固形のものが沈殿します。最適な保管の形は、上下を逆にした形での保管方法です。これを行うことにより、固形物が摂取管のある底に溜まる事を防ぎ、液状と混ざる前に固形だけが摂取管に入ることを防ぐことが出来ます。
ご利用後に缶を逆さまにして数秒間空気になるまで噴射することをお勧めします。数秒程度の噴射であれば、中身を使い切る前にガスが無くなることもありまえせん。
またノズルを拭き取ることによって、余分なスプレーがノズルを防いでしまうことを防ぎます。
ご利用時には、くれぐれも細心の注意を払ってご使用ください。
皮膚についた場合は、キレイに洗い流してください。皮膚に異常が出た場合は、直ちに皮膚の専門家にご相談ください。
誤って目に入った場合はすぐに水で濯ぎ、眼科にご相談ください。